都道府県等から報告されたいわゆる健康食品に係る健康被害事例について

(平成15年8月4日・22日 厚労省医薬局食品保健部企画課新開発食品保健対策室)

●事例1

製品名
報告自治体
事例の概要
年齢・性別
健康被害事例
入院・通院

よこださん家のあまめしば

鹿児島市(1例)
40歳代・女性
閉塞性細気管支炎
入院
(臨床経過)

(「よこださん家のあまめしば」の概要)

  • アマメシバを加熱殺菌し、粉末にしたもの。(原材料はアマメシバのみ)
  • 「アマメシバ(天芽芝)」
    • 別 名:天芽(あまめ、てんめ)、レジーナス、Katuk、Cekur manie等
    • 学 名:Sauropus androgynus (Linn) Merr. (S .albicans)
    • 科 名:トウダイグサ科
    • 原産地:マレーシア、ボルネオ等の東南アジア
  • 我が国においては、アマメシバの生産量、流通量については未だ明らかではないが、関連生産団体によると、主として沖縄で生鮮アマメシバが年間3,000トン生産され、大部分が県外向けに出荷されているとの情報がある。

(参考)

 台湾において、1994、5年から2000年にかけて、生鮮アマメシバのジュースをダイエット目的で摂取した女性等、200〜300名に肺障害が発生(うち10名前後が死亡)したとの報告がある。

 一方、マレーシアでは、一般に加熱処理して食されているが、健康被害の報告は把握されていない。

 

●事例2

製品名
報告自治体
事例の概要
年齢・性別
健康被害事例
入院・通院

久司道夫のあまめしば

名古屋市(2例)

70歳代女性(母)、50歳代女性(娘)

閉塞性細気管支炎
通院
(臨床経過)

  • 平成13年6月から12月まで、母は300g程度、娘は400g程度を摂取した。
  • 平成14年4月頃に、母娘とも閉塞性細気管支炎を発症した。
  • 当該製品以外に薬物や健康食品は摂取していないこと、家族内発症、同期発症していることなどにより、主治医は「あまめしば」原因であると疑われる旨報告した。

(「久司道夫のあまめしば」の概要)

※「よこださん家のあまめしば」に同じ