クズ(マメ科)
別名クズカズラ
秋の七草のひとつで長いつると紫色の花をつける。昔はこのつるが庶民の衣服の原料で葛衣(かつい)などと呼ばれた。根には良質のデンプンを多く含み、特に奈良県吉野地方のくずもちは有名である。薬用としても漢方処方の「葛根湯(かっこんとう)」はクズを用いてあり、かぜ、関節痛などの症状に用いられる。※平成元年1月掲載
生薬名:カツコン(葛根)
薬用部:根
効法:発汗、解熱薬、鎮座薬
用法:1日15gを煎じて服用する。
採取時期及び処理:春から秋に根を掘りおこし、水洗後日乾する。